OUR STORY
コスモス畑を作り続けている想い
私たちの野田町は、近江八幡市南東部に位置し、愛知川水系の清らかな水に恵まれ、湧水池に水の絶えることのない農村集落でした。
しかし、生活環境の変化に伴い、生活排水が流れ込み水環境が悪化しました。
先人が守ってきた豊かな水に恵まれた野田町を復活すべく、平成5年に水中ポンプによる間欠運転で町内水路に流水を取り戻し、また、湧水池の活用を目指すために、当時近江八幡市では下水道が整備されていない中で、町内全世帯が戸別合併浄化槽を設置しました(面的設置は県内初)。
清水の流れる昔ながらの水に恵まれた姿を取り戻したことが、私たち町民のまちづくり活動の原点となっています。
こういった活動が評価され、平成7年度に国土交通省の手づくり郷土賞(自然部門)を受賞後、それら地域資源のより一層の定着と活用を目指し、平成8年と9年には個別合併浄化槽の県下初の面的整備を行い、清水の流れる昔ながらの水環境を取り戻しました。
野田町草の根広場にある親水公園や、県道26号線沿いにある三世代交流花壇は、これらの活動の1つシンボルとなっています。
近年では、水環境の改善から野田町の集落を取り巻く地域一帯へと環境意識が広がっています。
農業用道路と幹線排水路との境界に、住民一人ひとりの桜の木を約170本植樹してました。毎年4月の桜の開花時には桃源郷の様な農村集落となっています。平成7年度以降、桜並木は近隣の金剛寺町や西本郷町にも広がっています。
「水」を守り続ける中で、町民自身が農村景観保全に対する意識が高まり、野田町の中心を通る県道26号線沿いの「ゴミのポイ捨て」が増加するなどの問題に取り組んでいきました。
そこで、三世代交流花壇を活用して四季を感じる花咲く田園風景作り、桜の植樹、コスモス畑の育成といったことを通して、ゴミのポイ捨て防止や啓発、ゴミ拾い活動など、農村景観形成に力を入れてきました。
秋には、近江八幡市の秋の花として指定を受けましたコスモスを約3ヘクタール、約20年間の作付けしています。
口コミやインターネットで有名になり、毎年コスモスの見頃となる10月中旬には、市内はもとより京阪神や中京方面から延べ数千人もの方々が訪れる一大観光地となっています。
納涼祭から発展した形で開催している野田町コスモスまつり、2019年で17回目を迎え、毎年1000人もの人が訪れ(年々増加傾向)、私たち住民のコミュニティ促進と絆づくりという重要な役割を担い、今日まで町内行事として位置付け住民主体で活動を継続しています。
そういった観点でも、野田町コスモス畑を鑑賞頂けると、住民一同、大変うれしく思っております。
野田町まちづくり委員会